工業技術博物館

特別展に合わせて開催された特別講演会で株式会社ジェイテクトギヤシステム フェローの石崎 明 様、元株式会社シーケービー代表取締役社長の藤田 哲三 様にご講演頂きました。

2022.11.25 イベント

2022年11月16日(水)

講演題目:日本の海外製工作機械の輸入史と国産化の歴史
講演者 :株式会社ジェイテクトギヤシステム フェロー 石崎 明 様
講演概要:1965年頃からの大衆乗用車の大量生産による本格的モータリゼーションを支え  る量産のモノつくりは,欧米の最新鋭工作機械を輸入することに始まり,この実務に携わった先達が難しい課題の先にある夢を追いかけ正面から立ち向かい,モノつくり技術の徹底的な見直しや技術提携による技術開発により改善を繰り返すことで加工精度に優れ生産性・柔軟性の高い工作機械の国産化で体制を整えてきた経緯を自動車と自動車部品工業の事例をもとに検証する.

講演題目:日本の工作機械メーカの技術提携・導入史とその効果
講演者 :日本工作機械輸入協会 名誉顧問 
        元・株式会社 シーケービー 代表取締役社長 藤田 哲三 様
講演概要:幕末の1853年米国ペリー艦隊来航を機に近代工業化に突入した日本であったが,1938年の「工作機械製造事業法」制定まで政府の工作機械業界に対する育成策は殆ど存在しなかった.戦中・戦後の工作機械模倣時代を経て,1952年から160件を超える欧米工作機械メーカとの技術提携で技術力を蓄え,折から開発されたCNC装置を工作機械制御に取り込み,高度経済成長期には急伸する国内需要を満たしながら海外進出に成功,工作機械製造世界1へと駆け上がる迄の道のりを振り返る.

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