工業技術博物館

北海道や長崎県の灯台で使用されていたレンズ達が宮代町に大集結!!

2025.03.16 ニュース

西側壁面に投影された灯台レンズの灯り(日本最初のビーコン灯器:茨城県 磯埼灯台)

手回し灯台レンズ(第四等六連閃光レンズ:長崎県 古志岐島灯台)

大正時代の灯台レンズ(第四等単閃光レンズ:北海道 能取岬灯台)

昭和時代の灯台レンズ(第四等二連閃光レンズ:岩手県 陸中尾埼灯台)

日光弁って知ってます?(岡本式日光弁)

2025年3月17日(月) 工業技術博物館本館2階にオープンした灯台関連機器コーナ!!

 この灯台関連機器コーナでは、古いものでは明治33(1900)年フランス製の第五等不動レンズや北海道能取岬灯台で使用された大正5(1916)年フランス製の第四等単閃光レンズ、そして、灯台関連機器コーナの中で最大の大きさの北海道稲穂岬燈台で使用された昭和26(1951)年の第三等小型単閃光レンズなど8台の灯台レンズを展示しています。
 そして、なんといっても目玉になるのが長崎県古志岐島灯台で使用された昭和28(1953)年海上保安庁製の第四等六連閃光レンズは分銅巻上装置付で手動で分銅を巻き上げ、分銅の落下するエネルギーでレンズを回転させるもので、ハンドルを回転させることができ、とても貴重な体験ができます。

 また、昭和26(1951)年アメリカ製の日本最初のビーコン灯器(茨城県磯埼灯台)を含む5台の灯器や最初期のLED灯器を含む浮標用灯具や灯ろうやLED灯器など8台を所狭しと展示しています。

それだけじゃないんです!
 灯台の光源は現在は電球やLEDなどを使用していますが古くは石油やガスによる炎を光源としていた時代があって、石油灯器が3台、ガス灯器が5台、光源電球見本。そして、昼夜検出して夜間に点灯をスイッチングするための日光弁は技術的にも大変貴重で3種類(台)あり、これだけの種類が揃っているところは国内でも多くありません。

 それ以外にはレンズ素材や曲げ型、灯台レンズ完成品なども一緒に展示してますので、灯台用のフレネルレンズの加工工程を学ぶのには最適です。

是非ともご来館頂ければと思います。

館員一同、心よりお待ち申し上げております。



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