whats工作機械が高精度な部品を加工する仕組み
工作機械の加工運動機能
工作物に必要な形状寸法を与えるには、3つの運動機能が必要
加工は、工具と工作物の相対運動によって行われる
工作機械での加工は、工具と工作物の相対運動(エ具と工作物の運動の組合わせ運動)によって行なわれます。この運動には、回転運動と直進運動があり、工具と工作物のどちらが運動してもよいのです。
この運動は、「主運動」、「送り運動」、「切込み運動」という3つの機能のいずれかを果たしており、これらの機能を実現させるために、工具、工作物の両者に運動をさせることもあります。

加工において「主運動」「送り運動」「切込み運動」の3つの運動機能は必須であり、どれが欠けても加工は成立しません。
しかし最下図に示すように、例外として、1つの運動で2つの機能を果たすもの、工具形状自体がその役割を果たすものもあるんだ。


工作機械を構成する要素
主要構造要素、結合部、駆動機構
種類や形態が異なっても、基本構成要素はみな同じ

工作機械には,その役割に応じて、多くの種類と構造形態が存在しています。しかしながら、いずれの機械も、「工具と工作物の相対運動」によって加工を行なう点では変わりません。
そのため、基本的に必要となる共通的な要素で構成されることになります。
それら基本要素としては、「主要構造要素」「結合部」「駆動機構」が挙げられます。
ここでは、右の「横中ぐりフライス盤」を例に、これら3つの基本構成要素について説明します。

工作物の形状創成に関わるため、負荷のない状態で高い精度であることはもちろん、加工中に発生する力や熱による精度の低下がないことが重要なんだ。そのために各要素のそれぞれに高い精度と十分な剛性(外的負荷に対する変形のしにくさ)が必要なんだよ。

